◆2020年 1月24日(金)映画上映会 開場19:00 開演19:30 入場無料

『ちいさな英雄 ーカニとタマゴと透明人間ー』
第一回長編作品『メアリと魔女の花』が国内観客動員数266万人、全世界の上映が決定するなど、世界の映画シーンにおいて鮮烈なデビューを飾ったスタジオポノックから、この夏、新たなプロジェクトが始まります。
日本から世界へ駆ける短編アニメーション映画の祭典「ポノック短編劇場」です。
記念すべき第一弾のテーマは「ちいさな英雄」。
超大作映画を手がけてきたアニメーション映画の旗手たちが、“現代のちいさな英雄”を描きます。
『メアリと魔女の花』の米林宏昌が自身初となるオリジナルストーリーで挑む、カニの兄弟の大冒険ファンタジー『カニーニとカニーノ』。
巨匠、高畑勲監督の右腕として活躍した鬼才・百瀬義行による、母と少年の愛と感動の人間ドラマ『サムライエッグ』。
宮崎駿監督作品の中心を担った天才アニメーター・山下明彦が、見えない男の孤独な闘いをスペクタクルアクションで魅せる『透明人間』。
兄と弟の勇気、母と子の絆、そして、たったひとりの闘い。
小さな涙と優しさは、3つの物語を通して、やがて大きな強さとなっていく―。
愛と感動のエンターテインメント、ポノック短編劇場『ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-』、ぜひご期待ください!
制作会社スタジオポノック/54分/©2018 STUDIO PONOC
◆2019年 12月20日(金)映画上映会 開場18:00 開演18:30 入場無料

『ソング・オブ・ザ・シー』
2014年/アイルランド・フランス・ベルギー・デンマーク/73分
アイルランドの神話をベースに、幼い兄妹の大冒険、そして別れを、まるで絵本が動き出したかのような映像美で描く珠玉のファンタジー。 第87回アカデミー賞長編アニメ映画賞ノミネートをはじめ、世界中のアニメーション界を席巻し、数々の映画賞を受賞したアイルランド発のファンタジー・アニメーション。本国アイルランドで“ポスト・スタジオジブリ”と称される制作会社“カートゥーン・サルーン”。音楽は、数々の映画音楽を手掛ける、ブリュノ・クレ。文部科学省特別選定作品
【スタッフ】
監督・原案:トム・ムーア/脚本:ウィル・コリンズ/美術:エイドリアン・ミリガウ/編集:ダラ・バーン/オリジナル音楽:ブリュノ・クレ、KiLA /歌:リサ・ハニガン、ノルウェン・ルロワ
【キャスト】
デヴィッド・ロウル(本上まなみ) ブレンダン・グリーソン(リリー・フランキー)
フィオヌラ・フラナガン(磯辺万沙子)リサ・ハニガン(中納良恵 EGO-WRAPPIN')
ルーシー・オコンネル(深田愛衣) ジョン・ケニー(喜多川拓郎)
©Cartoon Saloon, Melusine Productions,The Big Farm, Superprod, NØrlum
◆2019年 10月20日(日)映画上映会 開場19:00 開演19:30 入場無料
※当日、山内光枝監督が来舎し上映終了後に講演会を予定してます。

『つれ潮』
「鐘崎の海で潜いでみたいね。」
対馬の東海岸に位置する海民の村、曲(まがり)。その最後の現役海女ともいえる82歳のおばちゃんが時折ひとりごとのようにつぶやいていた。
永い間、対馬一円の海を自由に操業できる島では唯一の専業漁民であった曲の海人。
その先人は数百年の昔、対岸の筑前鐘ヶ崎、現在の福岡県宗像市鐘崎から渡ってきたといわれている。
海とともに暮らす女性たちの清も濁も生き生きと交わり流れる世界に出逢っておよそ8年。少しずつ積み重ねてきたものが今、ひとつの潮時を向かえ、私たちはその流れに身をまかせるように海峡を渡り、それぞれの原点、原郷である鐘崎へと向かった。おばちゃんの呟きをきっかけに動き出した旅は、数百年前のではなく、今生きているものたちの海路を見つけるための一歩となった。
道中、作り手として機材を手にまた自らも海に潜り一連の過程を捉ようと試みながら、
同時に、そのかけがえのない時を生きる当事者でありたいと願った。
山内光枝(やまうち てるえ)
1982年福岡県生まれ。
自由の森学園在学中に表現活動をはじめ、ロンドン大学ゴールドスミスカレッジにてファインアートを学ぶ。
2010年頃に裸の海女が佇む一枚の古い写真と出逢い、それまで抱いていた日本人像や人間像が溶解していくような衝撃を受ける。その後現在にいたるまで、主に黒潮・対馬暖流域で滞在を重ねながら、海を基点とした人間や世界のあらわれを母胎に表現活動を続けている。
2013年済州島ハンスプル海女学校を卒業し、素潜りでの水中撮影を体得。その後フィリピン・ミンダナオ沿岸の海洋民の浦々で滞在制作を行い、フィールドを海洋アジアへと広げる。近年の活動の原点である玄界灘で制作した長編映像『つれ潮』が、
2019年の座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルに入賞。
垣根を越えた表現と発表の場を模索しつづけている。
◆2019年 9月27日(金)映画上映会 開場19:00 開演19:30 入場無料

『Constellation2015』
〈寄り道キャラバンプロジェクト〉とは、ドキュメンタリー映画「BOOK STORE~移住編」を携えてアジア諸国のオルタナティブスペースを訪れる上映キャラバンです。
Searching for the of “mobility of today”
キャラバン(caravan)とは、その昔、異なる地域同士を繋ぐ、「隊商」を意味する言葉として用いられました。
実際の移動を伴うキャラバンは、「商品を郵送する」という目的を果たす以上に、横断的な文化交流・融合が行われていたそうです。
インターネット、LCCなど移動手段が発達した今日、既に用意されたプラットフォームのなかでコミュニティが創造され、未知と既知のやり取りが生まれています。
しかし、実際に町から町へと移動する、という行為自体に、みずからのアンテナに引っかからず、他者へ伝えるべき情報や経験を見出すことはできないでしょうか。
移動の可能性と拡張が問われる現在、キャラバンを通じ、横断的に「つながる」ことを目指していきます。
Making a platform of “Alternative in Asia”
昨今、都市・地方に限らずにさまざまな「オルタナティブスペース」が生まれています。
古本屋・居酒屋、カフェなど、アートに留まらない複合的なその場所は、多様なコミュニティを築いています。
この寄り道キャラバンプロジェクトは、アジア各国のオルタナティブスペースを訪れるとともに、その記録を制作し、公開していきます。
アジア各地に点在するコミュニティをつなげることが、このプロジェクトのもう一つの目的です。
この〈寄り道キャラバンプロジェクト〉は、アジア諸国で行う映像作品の上映ツアーを通じて、
表現者たちが「日本」という枠組みや単一のコミュニティを超えるプラットフォームを構築し、表現活動の拡大と地域同士の交易の参照例となることを目指しています。
Constellation2015は、この<寄り道キャラバンプロジェクト>を通じて出会った「オルタナティブスペース」を記録したドキュメンタリー映画です。
◆2019年 8月9日(金)映画上映会 開場19:00 開演19:30 入場無料

『人生フルーツ』
かつて日本住宅公団のエースだった修一さんは、阿佐ヶ谷住宅や多摩平団地などの都市計画に携わってきた。1960年代、風の通り道となる雑木林を残し、自然との共生を目指したニュータウンを計画。しかし、時代はそれを許さなかったGDP世界第2位(68年)などに象徴される高度経済成長期。結局、完成したニュータウンは理想とは程遠い無機質な大規模団地だった。修一さんは、それまでの仕事から次第に距離を置くようになる。
そして1975年、自ら手掛けたニュータウンに土地を買い、家を建て、雑木林を育てはじめた。それは修一さんにとって、ごく自然なライフワークとして継続されることになる。
あれから50年、ふたりはコツコツ、ゆっくりと時をためてきた。そして、90歳の修一さんに新たな仕事の依頼がやってくる。
HP
◆2019年 7月23日(火)映画上映会 開場19:00 開演19:30 入場無料

『Cambodian Son』
【あらすじ】
16歳の時ギャング抗争乱射事件に関与し、14年カリフォルニアで服役したコサル・キエフは30歳で保釈と同時に母親の祖国カンボジアに強制送還される。見た事もない国での生活を強いられたコサルは、服役中に身につけた「Spoken word poetry(詩を話す芸術的パフォーマンス)」を通して自分の中にうっ積した想いを世の中にぶつけ始める。間も無く同映画の監督と作ったSpoken word poetryの短編映像が、2012年ロンドン文化オリンピック主催者の目にとまり、強制送還後一年も経たぬうちにカンボジア代表の詩人として公式招待を受ける事になる。このドキュメンタリーは過去に出逢った人たちの証言を交え、彼の数奇な人生の再出発における波乱万丈な情景を描く。
監督:菅野将弘(すがのまさひろ)
米国在住、大阪出身の映像作家。様々なアーティストとの共作を通し、観客自身が新しい可能性を発見できる作品創りを目指す。
終了後は監督による講演会の方も予定しています。
予告編(日本語字幕入り)
https://youtu.be/z3mBPCdpc1M
◆2019年 7月13日(土)映画上映会 開場19:00 開演19:30 入場無料

『NO LIMIT 東京自治区』
監督:児玉浩宜/日本語/103分/2018年
2016年夏、東京に住む貧乏人たちが一週間ぶっ通しの無謀なイベントを計画した。都内各地で大小合わせて50以上の企画を同時多発で開催し連日連夜、遊びまくるのだ。この計画の名は「ノーリミット東京自治区」。
選挙や戦争もくだらねえ、自分たちで自治区を作り、好き勝手にやりたい放題やってやろう!これを聞きつけ「参加するぜ」と国内、海外から貧乏人300人が名乗りを上げた!!!
「せっかく来てくれるんだから無料で泊めよう」だけどどこに泊める?
「ライブハウスを借りてライブをやろう」だけど予算はどうする?
さあ自治区のスタッフは大慌て、イベント本番前にしっちゃかめっちゃかな大騒ぎが始まった。
「イベントグッズは自力で作ろう」
「飯は一日一食タダでふるまおう」
後先考えず無茶を言い出し、自らを窮地に追い込むスタッフたち。
そしてカメラはスタッフを追って中国、台湾、香港に飛んだ!
はたしてノーリミット東京自治区はどうなるのか?
怒る警官!
一瞬で空になるビール瓶!
その辺を無意味にうろつくアジア人!
いきなり自治区を作られた首都、東京!
全編オールロケ、このドキュメンタリー映画を見れば狂乱の全貌がわかる!!!
◆2019年6月29日(土)映画上映会 開場19:00 開演19:30 入場無料


『カレーライスを一から作る』
出演:関野吉晴/武蔵野美術大学 関野ゼミ生
監督:前田亜紀
プロデューサー:大島 新/撮影:前田亜紀 松井孝行 水上智重子/編集:大山幸樹/音楽:U-zhaan/音響効果:金田智子/オンライン編集:池田 聡/整音:富永憲一
製作・配給:ネツゲン2016年/日本映画/カラー/96分/cネツゲン
探検家・医師の関野吉晴さんによる武蔵野美術大学の課外ゼミ、通称関野ゼミの2015年の活動は「一からカレーライスを作る」というユニークなものだった。
野菜や米・肉はもちろん、スパイスや塩、器やスプーンまでもすべて自分たちで一から作るという途方もない計画だ。関野さんの意図は、「モノの原点がどうなっているのかを探していくと社会が見えてくる。カレー作りを通して学生たちには色々なことに、"気づいて"もらいたい」この呼びかけに100名を超える美大生たちが集まった。
「おいしいカレーが食べたくて…」そんなつもりで始めたが、思うように野菜は育たず、雑草に億戦苦闘。一杯のカレーのための果てしない道のりに、多くの学生が挫折する一方、世話に励むあまり家畜に愛着が沸き、殺すべきか葛藤するものも…。これは「食べる」「生きる」という、人間にとってごく当たり前で、基本的な営みを見つめ直すドキュメンタリー映画である。
◎カレーライスを一から作る
http://www.ichikaracurry.com/
◎予告編:カレーライスを一から作る
https://www.youtube.com/watch?v=fyY5oHOr4W4

今回のシネマクルーズは「カレーライスを一から作る」の上映でした。武蔵野美術大学の関野吉晴ゼミによる9か月に及ぶ壮大な授業。カレーライス作りを通して、「生きるとは?食べるとは?」と問いかけてくれる内容でした。特に自分たちで育ててきた鳥たちを屠るシーン、その際の学生たちの表情や様子が印象に残る作品でした。ご来場頂いた皆々様、長崎映画センター様、有り難うございました。
◆2019年5月25日(土)映画上映会 開場19:00 開演19:30 無料

『BEYOND THE WAVES』
監督:アラン・ドゥ・アルー
製作:Sophimages 2018年/ベルギー/カラー/65分/
俳優としてのキャリアを捨て、参議院議員となった山本太郎氏に関するドキュメンタリー作品。ナショナリズム、外国人嫌悪、再軍備へと向かう日本を、その流れに逆らう反抗者の目を通して映し出す。
反抗者・山本太郎のあがき、ためらいは、今日の日本社会のステレオタイプな思考を超え、右傾化政治の復活という普遍的な問題を提起している。
アラン・ドゥ・アルー:『チェルノブイリ・フォーエバー』『福島へようこそ』
1957年生まれ
ルーヴァン・カトリック大学にて化学(原子力科学)で学位取得
ベルギー国立高等舞台芸術学校(INSAS)卒業

